2020年1月12日に開幕したラグビートップリーグ2020をもっともっと楽しんでもらうべく、チーム紹介をしていきます。
第1弾は、昨年、圧勝の復活劇を果たした「神戸製鋼コベルコスティーラーズ」です。
日本代表選手4人に加えて、伝説の10番、ダン・カーター選手と、今季からは長身のロック(LO)レタリックも加入して2連覇の鼻息荒い「神戸製鋼ラグビー部」はどんなチームなのかをご紹介します。
神戸製鋼と言えば、亡き伝説のスーパースター、平尾誠二さんと、日本代表の山中亮平選手のエピソードもぜひ知っておいて頂きたいと思います。
目次
神戸製鋼コベルコスティーラーズはどんなチーム?
基本情報
クラブカラー | 赤 |
愛称 | スティーラーズ |
創設年 | 1928年 |
本拠地 | 神戸 |
監督 | ウェイン・スミス |
主将 | 主将前川鐘平(FL)、アンドリュー・エリス(SH) |
主な戦績 | 1988~1995年3冠(7連覇)独占 |
昨年度 | 低迷期から圧勝の復活劇を果たす |
創設はなんと1928年と歴史のあるチームなのですが、暫く低迷をしていました。
ですが、昨年、圧勝の戦績で優勝し復活劇を果たし、「強い神戸が帰って来た」との声が上がりました。
亡き平尾誠二さんの写真を皆が持っている姿を見て、泣きたくなりましたし、彼には昨年の日本でのワールドカップを見て欲しかったです。
そいうドラマがあるチームです。
ミスター・ラグビー平尾誠二の存在
平尾誠二さんの名前が出ましたので、少し詳しく紹介すると、
僕が物心ついてラグビーをやり出した頃の最ものスターが平尾さんで、
ラグビーと言えば、平尾さんでした。
彼を無くして日本ラグビーの発展は無かったほどの人物で、プレーヤーとしては神戸製鋼7連覇の立役者であり、元日本代表選手としては18歳の最年少で選ばれていて、元日本代表監督も務めた「ミスターラグビー」の称号で呼ばれる人物です。
昨年のワールドカップでの日本代表の活躍も平尾さんがいたからこそと言うことができます。
というのも、日本代表に積極的に外国人選手を採用したのが平尾誠二さんなんです。
残念なことに、2016年10月20日に53歳の若さで亡くなっていて、沢山の人が涙を流しました。
平尾さんに優勝トロフィーを渡すぞと、チーム一丸となって優勝を果たしたのが昨年のことになります。
イケメンで生き方もかっこよく、ちょびひげは、彼以外は絶対、似合わないと思います。
ちょび髭が似合うのって、あと、チャップリンくらいですよねー。
平尾さんは、ドラマ「スクールウォーズ」のモデル(平山誠)にもなっています。
神戸製鋼はどんなチーム?
神戸製鋼の徳地は、その圧倒的な攻撃力です。
最初に知っておいてもらいたいのは、大学であれば、縦の明治、横の早稲田とチームカラーがあるんですが、
ですが、完成型というのはどこも似てきてしまって、チームカラーと言うものは無くなってきて、その時にどういった選手がいるかによって変わってくるんです。
強いフォワードを作って、ちゃんとディフェンスもできるバックスを置いて、キックを蹴れる人を置いて、と行き着くんですよね。
アイルランドとウェールズのプレーの違いを述べよと言われて解説者がどれぐらい述べれるかってことです。フランスや南アフリカは個性があって特別なんですけどね。
行き着くとだんだんチームカラーが似てくる中で、今日、ご紹介している神戸製鋼やこれから紹介するサントリー、ヤマハ発動機などは、カラーがあります。
神戸製鋼は、もちろんディフェンスなんですが、圧倒的な敵を粉砕するアタック力です。
観てて楽しいプレースタイルは、この神戸製鋼と後からご紹介するサントリーになります。
東(サントリー)と西(神戸製鋼)に1チームずつあるわけですね。
もちろん、地元のチームをひいきにするのはありですが、にわかファンの方で、どのチームの試合を観に行ったらいいだろうと思うのなら、入り口として神戸製鋼とサントリーはオススメです。
神戸製鋼の日本代表選手メンバー
神戸製鋼には、昨年のラグビーワールドカップの日本代表選手メンバーが4人います。
イケメンのラファエレティモシー(CTB)選手。
なんか、歌舞伎町では、ラグビー日本代表選手関係のポスターが盗まれまくったらしいですね。
そして、山中亮平(FB)選手、中島イシレリ(PR)選手と、アタアタ・モエアキオラ(CTB)選手です。
中島イシレリ選手は、Yaboiiでお馴染みですが、元々のポジションはナンバー8だったのが、日本代表になって、プロップとなって破壊力満点の活躍を見せてくれました。
アタアタ・モエアキオラ選手は東海大出身で、バックスは全部できます。オールマイティーだからこそ日本代表にも呼ばれるというのがあります。誰かが怪我しても入れますからね。
昨年のワールドカップでは出場があまりなかったですが、もしセンターの選手が怪我などしていたら、代わりに入っていたことでしょう。彼がいることによって、皆、自分が怪我しても、モエアキオラ選手がいるから、みたいに安心して全力でプレーができたことだと思います。
なので、トップリーグでの楽しみの1つとしては、日本代表選手に選ばれながらも、出場の機会が無かった選手の鬱憤が相当、たまっているいるんじゃないかってことです。トップリーグでの活躍が楽しみな選手です。
山中亮平選手と平尾誠二さんの約束とは?
山中亮平選手は、高校(東海大仰星高校)・大学(早稲田)とスーパーエリート街道を歩んできた選手でした。
ところが、神戸製鋼に入団した2011年、ラグビーワールドカップ日本代表候補として参加した4月の強化合宿中に薬物の抜き打ち検査で陽性反応が出てしまい2年間の選手資格停止処分を食らってしまいます。
でも陽性反応の原因はドーピングとかじゃなかったんです。
山中亮平選手は、ヒゲを生やそうと育毛剤を使ったそうで、その育毛剤の成分で陽性反応が出てしまったんです。
もう俺のラグビー人生は終わった、会社からも解雇されるんじゃないかと絶望のどん底の山中亮平選手を救ったのが平尾誠二さんでした。
平尾誠二さんは、当時、神戸製鋼のGMの職にいて、山中亮平選手を解雇することはせず、社員として籍を残してもらうことができたんです。
2年間の選手資格停止処分が出ていますから、試合には出れず、社員として朝9時から5時までは仕事をし、その後、トレーニングをしてといった我慢の生活を2年間過ごし、その後の2013年に、選手として再契約することができたんです。
昨年のワールドカップで山中亮平選手を知った方は、テレビでもニコニコ笑っておちゃらけたイメージかと思いますが、彼が今、ラグビーで活躍できている裏にはこんなエピソードがありました。
チームとして優勝を果たせたのは平尾誠二さんが亡くなった後の去年のことでしたが、闘病中の平尾誠二さんは、復帰を果たした山中亮平選手の姿をいつも観ていて「あいついいな」と言っていたと言います。
神戸製鋼の海外注目選手
去年、神戸製鋼が優勝したのは、この選手、ダン・カーター(NZ:SO/CTB)の活躍抜きには語れません。
去年、ダン・カーターが神戸製鋼に入団した時、Facebookに投稿をしたのですが、周りの反応はシーンとしたものでした。
ダン・カーター選手はサッカーで言えば、メッシ、バスケで言えば、マイケルジョーダンです。
ダン・カーターがそれらの選手よりも凄いのは、例えば、メッシはディフェンスはできないと思うのですが、ダン・カーターは頭から体張ってタックルしますからね。
去年の彼のプレーは全然、レベルが違いました。
キックは大変なことになっているし、後、パスが柔らかい。
にわかファンの方でもダン・カーター選手のパスを観ればその違いは歴然かと思いますので、ぜひ、観てみてください。
そして忘れていけないのが、今年から加入のブロディ・レタリック選手(NZ:LO)です。
ことスクラムに関しても、スクラム動画を観て頂いた方はご存じと思いますが、スクラムは前3がもちろん重要ですが、後ろのロック(LO)のパワーも重要です。
中島イシレリ選手も今季はナンバー8ではなくプロップ(PR)として前3に来ますからね。
神戸製鋼のスクラムはヤバイことになりそうです。
ちなみにレタリック選手はまだ28歳。20代であることも付け加えさせて頂きます。
こんな凄い選手達が、神戸製鋼の試合を観に行くと楽しむことができます。
関西の方はもう大興奮ものですよね。
トップリーグ2020の戦績は?
・第1節(開幕戦)キヤノン戦 50-16
・第2節 ヤマハ発動機戦 36-24
・第3節 サントリー戦 35-29
・第4節 NTTドコモ戦 97-0
第4節を終わって4勝0敗 勝ち点18で2位(1位は勝ち点20のパナソニック)
トップリーグ4強とは?
・神戸製鋼
・パナソニック
・ヤマハ
・サントリー
今年の神戸製鋼は強いです。トップリーグ4強が上記のチームなんですが、この中のチーム以外に神戸製鋼を倒せるチームは今はいないでしょう。
神戸製鋼の大勝が観れる試合がこれからも沢山観れるはずです。