スーパーラグビーにわかの三浦ですが、1ヶ月前に「サンウルブズって何?」ってことで勉強して動画を撮り、いよいよサンウルブズにとってはラストイヤーとなるスーパーラグビー2020が開幕しました。
そして、なんと、サンウルブズが格上のレベルズに勝ったというニュースが届いて、これはもう「熱いぞ!」と早速、試合を観ました。
この記事では、「強いぞ!サンウルブズ!!対レベルズ戦勝利!!ラストイヤーの活躍を見逃すな!!」と題して、書いていきます。
サンウルブズの観戦の楽しみ
サンウルブズはこれまで弱くても熱狂的ファンに支えられてきたとお伝えしましたが、応援も独特です。
ワールドカップとはまた違っていて、どちらかというとセブンズに近い印象です。
コスプレをしている方もいたりして、みなさん、派手な衣装をしていて、サンウルブズは生観戦の楽しみもあるように思います。
で、サンウルブズの選手が頑張ると、サポーターが狼の唸り声を上げるんですよね。
これは現地に行ったら分かるんじゃないかと思いますが、日本代表の応援のリーチコールに近いものがありますが、生観戦の楽しみの1つですね。
サンウルブズの現状とは?
ご存じ、一番問題となっているのが、トップリーグ2020とサンウルブズ2020の日程が被りまくっているということです。
スーパーラグビーは例年通りなのですが、去年、日本で行われたラグビーワールドカップの影響で、日本のトップリーグの日程だけが変わったということです。
トップリーグとサンウルブズの両方には手を出せないというチームが大半の中、空前のラグビーブームが来ているので、各企業は自分たちのチームのイメージアップを図る戦略をとるために、トップリーグに力を入れなければならないんですよね。
日本代表選手クラスがサンウルブズに行けない理由がコレなんです。
サンウルブズの第1回目のスコッド発表では、天理大のフィフィタ選手と早稲田の齋藤直人選手が招集されるに留まりました。
その後、嬉しかったのが、パナソニックが、チームの戦力ダウンを覚悟で日本ラグビーへの貢献のために、FL布巻峻介選手、LO谷田部洸太郎選手、CTB森谷圭介選手とFLツポウ テビタ選手の4人を送り込んでくれたことです。
パナソニックはなんて懐の深い企業なんだと思いました。
その後も練習生が招集され、良い選手が増えてきた状況だったわけですが、なんと初戦まで4週間しか時間が無かったんです。
この期間の短さは悲惨ですよね。
だって、ラグビーワールドカップに向けた日本代表選手は何年かけてチーム作りをしたんだ、って話じゃないですか。
そんな状況の中、サンウルブズはチームプレーをまとめるためにたった4週間しかなかったハードスケジュールだったのですが、それにも関わらず、各上のレベルズに勝利したのは歴史的快挙です。
こんな熱いサンウルブズですが、なんと残念なことに、今年がラストイヤーになってしまうんです。
この初戦の勝利を見ると、サンウルブズをこのままスーパーラグビーから脱退させていいのかと皆が思ったんじゃないでしょうか。
こういった試合を続ければ、布巻選手、谷田部選手、森谷選手はどんどん実力を付けて強くなっていくことは間違いありません。
あとで説明したいと思いますが、5番LOストーバーク選手は、たまたまトンプソンの引退試合を見ていた時に、トンプソンと一緒に近鉄のロックを組んでいたのがストーバーク選手で、「なんだこの選手すっげー」と「デカイし若いし、え、日本代表選手になる資格があるの?これ熱くねえ?」って一人で興奮しておりました。
その彼の名前もサンウルブズで見つけて、サンウルブズがますます熱い戦いを繰り広げてくれる期待が広がりました。
ラストイヤーのサンウルブズが熱い!
そんな熱いサンウルブズですが、処々の事情で今年で脱退するということになっています。
だからこそ、白羽の矢が立った大久保直弥ヘッドコーチ、沢木敬介コーチングコーディネーターは、厳しい状況にも関わらず、インタビューで「絶対やってやります!」との意気込みでした。
昨年のワールドカップでの日本代表の活躍は素晴らしいことでしたが、もう過去のことですから、これからの未来を見据えなければいけない、という時に、このサンウルブズは本当に大事になんだ、ということが、選手たちの気持ちの中にもあるんじゃないでしょうか。
トップリーグを捨ててまでとか言われる中で、背水の陣の意識が強いことかと思います。
レベルズ戦のナンバー8で先発したジェイク・シャツ選手(元オーストラリア代表)は、今季、森谷選手と共同キャプテンをやっていますが、スーパーラグビーのキャップも多いんですが、昨年のワールドカップでの日本の活躍を見て、自分も日本のチームでやってみたいと思った、と言ってくれていて、選手それぞれが熱い想いを持って戦っているんだと感じています。
まだたったの4週間が経ち、1試合に勝ったばかりではありますが、解説者を含め、「すでに例年になくまとまっている」との声が多く上がっています。ホントにこれからが期待のチームです。
僕が首を突っ込むことではないですが、サンウルブズでの修行があってこその、昨年のワールドカップでの日本代表選手の活躍があるわけです。
世界のトップクラスの選手とあんなに真剣に戦える場所を無くしちゃっていいのか、というのが僕なんか以上にラグビー協会やラグビー協会のコーチングスタッフは考えていることでしょう。
実は、これまでのサンウルブズを見てくると、あくまでも日本人選手の強化のための意味合いが強く、それが理由に去年はなんと70名の選手が入れ替わっていて、そんなのまとまるはずがないですよね。
今季のサンウルブズは、大久保HCや沢木さんが固まったメンバーでチームとしてまとまっていきたいと発言していることからも、例年以上の成績を上げることが期待できます。
サンウルブズがプレーオフなんかにでたら大興奮なんですけどね。夢は持ちたいと思います。
サンウルブズの課題とは?
そんなサンウルブズの課題はずばりディフェンスとスクラムです。
アタックは全然いけます。
そりゃでもそうですよね。ディフェンスとスクラムがこの短い4週間でまとまるはずがないです。
なので、試合を重ねるごとに解決できる課題だと思っています。
一応、課題としてあげましたが、徐々にレベルアップしていくので、心配は無いと思っております。
あとは怪我もなくまとまっていってほしいと思います。
サンウルブズラストイヤーを一緒に楽しんで参りましょう。
少しでも皆様の観戦のヒントになってくれればと思います。
サンウルブズメンバー2020【対レベルズ戦】
なぜこれまで僕がサンウルブズにはまらなかったかと言う理由がこれです。
名前 | 備考 | |
1PR | ジャレッド・アダムス | NZ |
2HO | ジャバ・ブレグバゼ | ジョージア代表(2019W杯出場) |
3PR | コンラード・ファンフィーレン | 南ア |
4LO | 谷田部洸太郎 | パナソニック |
5LO | マイケル・ストーバーク | 近鉄・豪州 |
6FL | ブレンドン・オコナー | NZ |
7FL | 布巻峻介 | パナソニック |
8NO8 | ジェイク・シャッツ | 元豪州代表 |
9SH | ルディー・ペイジ | 元南ア代表 |
10SO | ガース・エイプリル | 南ア |
11WTB | タウタラタシ・タシ | NZ |
12CTB | ベン・テオ | 元イングランド代表 |
13CTB | 森谷圭介 | パナソニック |
14WTB | シオサイア・フィフィタ | 天理 |
15FB | ジェームス・ダーガヴィル | 豪州 |
知ってる選手、何人いますでしょうか(汗)
そういことなんですよね。
僕の場合、高校から大学、そしてトップリーグを追っかけていて、どのチームも知っている選手が多く、その中でも日本代表の試合がより楽しめるんですが、
例えば、松島幸太朗選手なんかは、高校の時から追っかけているのですが、サンウルブズにはそういった選手がほとんどいないんです。
ただ、僕はそういう見方をしていましたが、
一般の方であれば、最初に大学ラグビーにはまるのか、高校ラグビーなのか、トップリーグにはまるのか、サンウルブズにはまるのか、多分、状況は一緒なので、普通の方の方が、サンウルブズにはまりやすかったんじゃないかと思います。
世界一のアタッキングラグビーが楽しめる!!
4年間、弱いサンウルブズだったんですが、熱狂的なコアファンに支えられているチームだった、と言われてるんですね。
最初にラグビー選手をほとんど知らないのであれば、0から一緒ということになります。
トップリーグとどっちが上なんだと聞かれると、難しいものがありますが、
サンウルブズは、世界一のアタッキングラグビーであることは間違いないです。
なので、にわかファンはラグビーとしては楽しめるのがサンウルブズです。
にわかファンの中でも日本代表の選手から入る方であれば、今のサンウルブズにはそういった選手がいないので、楽しめないかもしれませんが、なんかのきっかけに、
男と男がぶつかり合う激しいプレーをしたり、その中でも華麗なパスさばきをしたり、キックもあったりと、ラグビーのプレーから入った人には、スーパーラグビーは最高なんじゃないかと思います。
僕はラグビーをやっていたからこそ、選手が好きだったので、これまでサンウルブズにはハマらなかったんですが、ラグビーとしては最高に楽しい試合が見れるのがサンウルブズです。
サンウルブズ注目選手は誰?
レベルズ戦では、布巻選手のジャッカルから始まって、最初から興奮しまくりでした。
7番フランカーFL布巻峻介
トップリーグのパナソニックでプレーするのが普通なところ、彼自身からサンウルブズ入りを言ったとのことです。
4番の谷田部選手、13番の森谷選手の3人とも、次のフランスでのワールドカップに向けて、レベルアップするために、自らサンウルブズ入りを希望したとのこと。
布巻選手は、昨年のワールドカップでは日本代表候補になりながら直前で落ちた選手です。
東福岡高校→早稲田大学、と高校の時から追っかけていますが、早稲田の時にそれまでのポジションであるセンターからフランカーにコンバートして、本当に強い、炎のように熱い選手で大好きです。
今回も誰よりも吠えて頑張っていて、布巻選手を観るだけでも、サンウルブズの試合を観る価値があります。
13番センターCTB森谷圭介
今年のサンウルブズで、ナンバー8のジェイク・シャツ選手と共同キャプテンをしているのが森谷選手です。
これまでキャプテンの経験は無いんじゃないかと思うんですが、初戦ではパスからタックるから素晴らしい活躍をしていました。
外人選手に引けを取らないほどでした。パワーでは負けてしまうかもしれませんが、テクニックで言えば、このスーパーラグビーでもトップクラスとして対抗できる選手です。
4番ロックLO谷田部洸太郎
もう一人の日本人選手が4番ロックの谷田部洸太郎選手です。
ロックのポジションで日本人で日本代表になるのが難しい中、彼はそこを目指すべくパワーアップするためにサンウルブズにいるわけで、初戦でも大活躍のプレーを見せてくれました。
で、横文字の名前が多いので、お忘れかもしれませんが、、、
14番ウィングWTBシオサイア・フィフィタ
天理大学の3年生、この4月から4年ですが、そのフィフィタ選手が先発メンバーとしています。
大学3年生なので、サンウルブズに出場した最年少選手と言いたいところですが、実は、最年少は2016年の具智元選手(当時拓殖大学)で、まだ記録更新にはなっていません。
とはいえ、まだ3年のフィフィタ選手も十分、世界の強豪選手に対抗できる力を見せてくれました。十分、通用します。
解説の村上さんが面白いことを言っていましたが、フィフィタ選手はこういったスーパーラグビーの試合のほうが、大学の試合よりも抜けるんじゃないかと言っておりました。
というのも、大学の試合ではフィフィタ選手が強いのは誰もが知っているので、下手すればフィフィタ選手に3人がかりで止めに入るわけですが、スーパーラグビーでは、フィフィタ選手のことはあまり知られていないため、1対1になる可能性も高く、そうなれば、フィフィタ選手が抜ける機会も多いんじゃないかということでした。
フィフィタ選手はいきなりの選出となりましたが、これからもサンウルブズの中心の選手となるべく試合にも多く出場することと思います。
大学ラグビーファンのかたは、ぜひ、フィフィタ選手のサンウルブズでの活躍も観て頂きたいを思います。
2番フッカーHOジャバ・ブレグバゼ
僕もまだ他の選手は良く知らないのですが、小ネタ情報として2番のフッカーのジャバ・ブレグバゼ選手は、今回のサンウルブズのメンバーの中で、昨年のワールドカップの出場経験がある選手です。
ジョージア代表でチームの中心となる選手でした。
5番ロックLOマイケル・ストーバーク
そして、先ほどもお話した近鉄のストーバーク選手。
トンプソン選手とコンビを組んでいた選手ですが、日本代表の期待がかかります。
9番SHルディー・ペイジ&10番SOガース・エイプリル
9番スクラムハーフSHのルディー・ペイジ選手と、10番スタンドオフSOのガース・エイプリル選手が、ゲームを作るチームの中心人物になります。
齋藤直人選手との交代は、戦略的なものではなく、単純に怪我だったので、エイプリル選手のケガの状況が気になるところです。
12番CTBベン・テオ
そして、覚えておいて欲しい選手が、この12番センターのベン・テオ選手です。
元イングランド代表で、昨年のワールドカップ時もエディー・ジョーンズ監督下のイングランド代表として最後の最後まで残っていた選手でした。
イングランド代表のセンターと聞いて、キレッキレのセンターを予想していたんですが、完全に縦プレーヤーで、めちゃめちゃ強い選手でした。
センターと言えば、早稲田の中野将伍選手も選ばれていますが、そのさらに先を行く選手です。
彼が体を張ってくれるので、相手チームの選手は彼に目をとられることとなり、後半のあのプレーが生まれたわけです。
齋藤直人選手から、ベン・テオ選手を飛ばして、エイプリル選手に渡ったサインプレーが一発でとれた理由はベン・テオ選手にあります。表と裏を使うべくベン・テオ選手は欠かせない存在です。
まとめ
今日、お話したくらいの情報があれば、僕も去年や一昨年にサンウルブズを観ていたなーと思います。
ぜひ、あなたのサンウルブズ観戦のお役に立てるようでしたら嬉しく思います。
強いぞサンウルブズ!!レベルズ戦勝利の現状と課題、注目選手は誰?【動画】