【トップリーグ2020順位表(第4節)】今後の見どころ展望「東芝の動向を見逃すな!」1月12日に開幕したトップリーグ2020は第4節までが終了し、2月8日、9日は試合の無い週末となりました。

第4節を終わっての順位表をみながら、これまでの試合を振り返り、第5節からの展望についてお話していきます。

特にここまでの4試合で想像以上の充実ぶりと完成度を見せ、現在3位となっている「東芝」の動向は要チェックです!今後のキーマンとなる可能性が大です。

トップリーグ2020第4節終了時点の順位表

第4節終了時点でのトップリーグ2020の順位表がこちらになります。

トップリーグ2020の順位は勝ち点で決定します。

順位 チーム名 得失差 勝ち点 第1~4節
1. パナソニック 0 129 20 ク ト 三 キ
2. 神戸製鋼 0 149 18 ク ヤ サ Nド
3. 東芝 4 0 53 18 サ Nド H 三
4. ヤマハ発動機 3 1 57 14  神 リ 日
5. クボタ 3 1 14 13  パ H Nコ 宗
6. トヨタ自動車 2 2 37 11 ヤ パ 日 H
7. サントリー 2 2 25 11 Nコ 神 Nグ
8. NTTコム 2 2 12 10  サ ク 
9. 宗像サニックス 2 2 0 10 Nグ リ Nド ク
10. キヤノン 2 2 -34 9 Nグ
11. Honda 1 3 -17 6  ク 東 ト
12. 日野 1 3 -58 4 Nコ Nグ ト ヤ
13. リコー 1 3 -75 4 H  ヤ Nコ
14. NTTドコモ 1 3 -138 4  東 宗 神
15. NEC 0 4 -68 1 宗 日 キ サ
16. 三菱重工 0 4 -86 1 Nド キ パ 東

各チームの順位と勝ち点と共に、これまでの勝利と敗戦の数、得失点差、そして、第1節から4節までの対戦相手と勝敗を一覧にしました。

第4節までの順位表をみてのあなたの感想は如何だったでしょうか。

こういった順位表ってありそうでなかったりしませんか。

僕がまず思ったのは、1位ってパナソニックなんだ、ということでした。

ここまで神戸製鋼が圧倒的な強さを見せているように思うんですが、勝ち点でいくと、パナソニックが20点で神戸製鋼の18点よりも上となっています。

ここで勝ち点のルールについて簡単におさらいしていきたいと思います。

【トップリーグ2020】勝ち点ルール

今年のトップリーグは、参加の全16チームによる総当たりのリーグ戦となっています。

つまりは各チーム15試合を戦います。

そして、順位の決定は、「勝ち点」が多い順となります。

勝ち点ルールについて簡単にまとめると、

勝ったら4点、引き分けで2点、負けたら0点。

この基本にボーナス点が加算されます。

・負けても7点差以内で1点

・3トライ差以上で1点

ラグビーでは引き分けは中々、無いです。

ボーナス点もあり、同じ負けでも7点差以内であれば1点が追加されます。

■順位決定の方法

1.順位の決定は勝ち点制を採用する。

2.各試合の勝ち点は、勝ち4点、引き分け2点、負け0点とする。(不戦勝の勝ち点は5)

3.ボーナス点として、次の勝ち点が与えられる

a. 負けても7点差以内ならば、勝ち点1 を追加

b. 勝敗に関係なく、3トライ差以上獲得したチームに勝ち点1 を追加

ジャパンラグビー トップリーグ2020 大会概要

 

さらに、勝ち点が同じ場合の順位の決定方法がこちらになります。

■勝ち点が同じ場合の順位の決定方法

1.リーグ戦全試合の勝利数の多いチームから上位とする

2.当該チーム同士の試合で、勝ち点の多いチームを上位とする

3.当該チーム同士の試合で、得失点差の多いチームから上位とする

 

それでも同じ場合は当該チームのトライ数の多いチームが上、それでも同じ場合は、リーグ戦全試合でトライ数の多いチームが上、それでも同じ場合は、当該チームの試合でトライゴのゴール数の多いチームが上、、、と大会概要には詳細が載っていますので、興味がある方はその続きもご確認ください。

東芝ブレイブルーパスが今後のキーマンか?

この4節を観て、僕が一番驚いたのが、東芝の充実ぶりです。

東芝さん、すみません、というほどで、

東芝はここまでサントリーにも勝利し、Hondaにも勝っての4連勝で、完成度が高いことを感じました。本当に強いです。

その中でもやはりサントリー戦での勝ちが大きいでしょう。

第1節1月12日の開幕戦での東芝対サントリーでは、前半の29分にサントリーのフランカー(FL)西川征克選手が危険なプレーでレッドカードの1発退場となり、サントリーは残りの時間を14人で戦わなくてはならなくなりましたが、東芝は「勝った」ということが大きいです。

リーチマイケルは相変わらず淡々とやっているし、しかも、この完成度の高さは、德永祥尭選手がいない状態ですからね。と、考えるとまだまだ強くなることを考えると恐ろしいくらいです。

そして、ここまで圧勝している感の強い神戸製鋼ですが、勝ち点は18点と、東芝と一緒だったりします。

まあ、得失点差は、神戸製鋼が149点、東芝が53点と、神戸製鋼の点がエグイことになっていますけどね。

そして、東芝の第5節からの展望ですがかなりの注目となります。

東芝第5節からの対戦相手が上位チームそろい踏み!!

東芝の第5節からの対戦相手が下記になります。

第5節 東芝 vs パナソニック(1位)

第6節 東芝 vs 神戸製鋼(2位)

第7節 東芝 vs ヤマハ発動機(4位)

第8節 東芝 vs クボタ(5位)

第9節 東芝 vs トヨタ自動車(6位)

なんと、現在のトップリーグ上位5チームとの対戦となります。

1位、2位に加えて、東芝のすぐ下にいる4位~6位の鼻息荒いチームとの対戦が待っています。

現在3位の東芝ですが、下手すれば、6位以下に落ちてしまう可能性もあり、現在が、最高位ということにならないことを願います。

第5節からは東芝を中心に観るというのも楽しめるんじゃないでしょうか。

【トップリーグ2020】4つのグループ分け

全15節の中で、まだ4節が終わったばかりで、どこと戦ったかでランキングは変わり勝ちではあるのですが、現在の順位をみると、限りなく実力通りの順番になっているように思います。

チームの実力から、16のチームをAからDの4つのグループに分けてみました。

このグループの意味は、その上のグループは現在の実力からすると格上のチームと考えるからです。

なので、上のグループに如何に勝つか、が重要となりますし、格下のチームに負けた瞬間にランキングが下がってしまうことを意味します。

これだけのことがたった4節ですでに見えてきました。

1位パナソニックと2位神戸製鋼2強

勝利の数と得失点差を見ると、ここまで観てきたパナソニックと神戸製鋼の2強、というのが見えてきます。

いずれも4勝0敗。

得失点差も、1位のパナソニックが129点、神戸製鋼は149点です。

この2つはやっぱり他のチームよりは抜けていると思います。

Bグループ(3位~7位チーム)

パナソニックと神戸製鋼に次ぐAグループを考えると、3位から7位のチームになるかと思います。

つまりは、東芝、ヤマハ、クボタ、トヨタ、サントリーの5チームがAグループです。

6位トヨタ自動車が熱い!

そして第5節以降、要チェックなのが、現在6位のトヨタ自動車です。

というのもこれから上位のチームを食ってくることが予想されます。

開幕当初と今が違うのは、トヨタ自動車は事前の練習試合をあまり行っておらず、調整が遅れていたようです。去年の事件と関係があるのかどうかはわからないですが、、

今は、どんどん試合をやる度に強くなっています。

第4節のホンダ戦でのヘンリージェイミー選手(11番WTB)の活躍は凄いものがありました。

福岡堅樹選手が引退宣言をしてもう日本代表とならないのであれば、ヘンリージェイミー選手の代表復活があるんじゃないか、と言うぐらい絶好調です。

この勢いは止められないでしょう。

4位ヤマハは変わらず強い!

そして、現在4位のヤマハは最初からどっしり強いです笑

5位クボタが自分を取り戻した!

そして、現在、5位のクボタですが、やっと自分たちのチームになってきた感があります。

ここからのスタートといったところですね。

第7位サントリー

サントリーは、開幕の東芝と、第3節の神戸製鋼に負けたのは、ある程度想定内だったかもしれませんが、サントリー部内としてはあまり雰囲気が良く無いだろうと思われます。

Cグループ(8位~13位チーム)

そして、8位から13位がCグループ、NTTコミュニケーションズ、宗像サニックス、キヤノン、Honda、日野、リコーの6チームです。

第8位NTTコム

現在、8位に甘んじているNTTコミュニケーションズはイライライしていることでしょう。

NTTコミュニケーションズの運命を分けたのが、第3節の1点差で逆転されたクボタ戦でしょう。

クボタに勝利をしていたら、クボタ(5位)とNTTコム(8位)の順位が逆転していたはずです。

得失点差をみても5位のクボタが14、8位のNTTコムが12と肉薄していて、1点差で負けた第3節が今の結果に繋がっています。

9位宗像サニックス

これまでの動画でお伝えしているように調子のいい宗像サニックスですが、結果を観ての通り、なんで勝てないんだろう、なんでこの順位なんだ、となっていることでしょう。

10位キヤノン

キヤノンといえば、ジェシー・クリエル選手(CTB)。

南アフリカにセンターというと、パナソニックのダミアン・デアリエンディばかりが話題になっていますが、クリエル選手は、ワールドカップの初戦のニュージーランド戦で、脚のハムストリングを故障したことで、めだちませんでしたが、現在、絶好調です。

スタンドオフ(SO)の田村優選手が、日本代表の時よりも、クリエル選手にパスをしています。自分からはいかず、このクリエル選手やフォワードを使っているプレーをしています。

中心の核となっているクリエル選手は要チェックです。

11位HondaHEAT

11位のホンダも宗像サニックスと同様です。スナイマンを始め絶好調の選手を抱えていますが、なんで勝てないんだろう、なんで11位なんだろうとなっていることでしょう。

得失点差で観る限り、9位の宗像サニックスが0点の分かれ目となっていますが、11位のホンダは、得失点差はマイナス17とキャノンのマイナス34よりも良い数字ですし、それ以下をみるとマイナス58や75といった数字が並んでいます。

11位とはいえ、得失点差をマイナス17で抑えているとこことは、ディフェンスが良いということですが、順位を決めるのは勝ち点なので、結局のところは、勝たないと意味が無いということになってしまいます。

12位日野 トントントントン

トントントントン日野のニトンが、応援歌の日野は、得失点差がマイナス58と、それより下のチームに比べると抑えた点差となっていて、負けとはいえ良い負け方で、抑えているところはあると思います。なので、5節以降に期待したいです。

13位リコー

トップリーグを長く観てきているファンであれば、リコーと第15位のNECの元気の無さが心配なところではないでしょうか。ただ、徐々にしり上がりに上がってきているようにも思いますので、5節以降を楽しみにしたいと思います。

Dグループ(14位~16位チーム)

そして、14位以下である、NTTドコモ、NEC、三菱重工がDグループとなります。

今年は入替戦がスケジュールの都合上、無いですが熱い戦いが期待されます。

16位三菱重工

中でも三菱重工の動向は要チェックです。

第4節では三菱重工は、東芝相手に善戦しています。負けた後も、「私たちは、まだトップリーグ新人なので、1試合1試合やっていきます」と明るいムードでのインタビューの受け答えでした。

最下位とはいえ、いつなんどき上のチームが食われる可能性を秘めています。

何と言っても、まだトップリーグでの勝利の無い三菱重工です。

悲願の初勝利をぜひ、実現させてもらいたいです。

14位NTTドコモ

NTTドコモは得失点差がマイナス138とエグイことになっていますが、これは第4節の神戸製鋼戦での0対97の影響が大きいです。得失点差のほとんどがここから来ています。

神戸製鋼にここまでやられて、相当、凹んでいることと思いますが、ここは奮起してもらいたいですね。

第5節からの見どころ「東芝」中心に観るのがオススメ!

ということで、まだ第4節が終わったばかりで、今後の展開は読めない部分が多いものの、今の実力を表している順位となっているのではないでしょうか。

ただ1位と2位のパナソニックと神戸製鋼が別格であるというのは、にかわの方であっても、昔からのトップリーグファンであっても、同じ意見のところでしょう。

もっと言うと、神戸製鋼が別格なんじゃないかということは感じられているんじゃないでしょうか。

もちろん、パナソニックも第4節では、戦った相手のキヤノンはそんな弱いチームでもないはずですが、開始早々の前半3分にキャプテンの坂手淳史選手がレッドカードで退場となり、14人のチームで戦わなくてはなりませんでしたが、結果は、51対17で、1人少ない人数にも関わらず大勝してますからね。

そして、皆が注目しているのが9位の宗像サニックスと11位のホンダヒート。この2チームがもっと上の順位にいくんじゃないかと期待されています。ホンダはこれまで試合の内容が良いにも関わらず1勝しかしていませんからね。スナイマンは勿論のこと、第4節でのレメキが絶好調で驚くぐらいでした。

5節以降は、先ほどもお話させていただいたように、東芝を中心に観るのがおもしろいんじゃないでしょうか。

これから、上位の1位パナソニック(第5節)、2位神戸製鋼(第6節)、4位ヤマハ(第7節)、5位クボタ(第8節)、6位トヨタ自動車(第9節)の順で、対戦をしていきます。

東芝が上のチームを食うか、それとも、第4節までは3位と良かったが、下がってしまうのか、を中心に観ていくと、上位の戦いが楽しめるんじゃにでしょうか。

今週末に試合がないのは寂しいですが、2月15日からの第5節を心待ちにしたいと思います。